2023年7月 雑記/論文試験所感

雑記

 太ったおばさん、という贔屓にしていた同人作家の作品(『出会って4光年で合体』)がTwitterでバズっていて、非常に複雑な心境である。

 本当に自慢する意図はないのだが、俺は2020年のはじめ頃から同氏を追っていて、いずれの作品も完成度に反して知名度が高くないこと、どうも同氏は生活が豊かでないらしいこと(虫が出入りする部屋に住んでいる、というようなことを一時期言っていたと思う)等を知っていたので、適切な評価を受けるべき人が適切な評価を受けて、おそらく少なくない額のお金を手に入れたであろうことは嬉しい。

 ただそれはそれとして、同氏は俺にとって「行きつけの隠れ家的な店」とでもいうような位置づけの作家であり、良さを理解できる人が理解してお金を出し、それで同氏が生きていければ一番良いと思っていたのも事実であった。それが今回、TVで全国放送されてしまったものだから、なんかこう、こういうことではない! という気持ちがどうしても出てきてしまう(繰り返すように、同氏が貧しくない暮らしを手に入れられたらそれが一番である)。新作が出たらもちろん購入するが、それとは別に、また新しい店の開拓が必要だなぁ……という感じ。

 ついては、今回のブームが一過性で終わることなく、今まで以上に固定ファンが多く付き、同氏が金銭面の心配をすることなく、創作を続けられることをいちファンとして願うのみである。

 また、新規開拓の意味で、そろそろ同人ゲームに手を出してみますか~となっている。本格的に開拓を始めるのは試験終了後になるが、情報を収集して少しずつ準備を進めていきたい。

 どうにかして、美少女ゲームや同人ゲームに関する商標・著作権専門の弁理士になれないかなぁ。

 

論文試験所感

 7月2日に論文試験を受けてきました(n=2)。

 流石に準備期間が1年弱あったので、書けた部分と書けなかった部分の区別はつくし、主観的には去年より手応えもあった(振り返ると、あの記載でよく53.5点も取れたなと心底思う)。今年度の短答の合格率は12.4%と例年よりやや高い。果たしてどうか、というところ。

 とはいえ、ミスがないということは当然なく、まず特実大問1で割りと大きめのミスをしていた(自己指定で国内優先権が適用される旨は記載したが、国際特許出願には41条1項但し書きの適用がないのを完全に忘れており、「優先権の効果は認められないので現実の出願日を基準に特許要件等が判断される」と記載してしまった)。29条1項3号は丁寧に検討・結論を記載したからそこで部分点くれないかなぁ……。その他は、それなりに書きつつ、少し落としつつ、という感じ。

 意匠は、大問1(3)の実施行為をなぜか「輸出」としてしまう異様なミスをした(2条2項1号カッコ書きには言及できてるのに……)。属地主義への言及も、定義の記載のみで十分とは言い難い。製造販売はちゃんと検討しているので、頼むから見逃して欲しい。あと大問2の最後の問題をですます調で書いてしまったが、これで減点になるということは流石にないと信じたい。これは問題文の書き方が悪いよぅ。

 商標。専用使用権と通常使用権の比較についてはあまり上手く書けたという印象がない。本当に最低限のものだけ記載。大問2は、無効理由を8条1項ではなく4条1項11号としてしまったことだけが悔やまれる。商標専門を目指していながら、我ながらやっちゃいけないミスだと思う。国際出願日の認定と無効理由の要件の検討はやったから、ぎりぎりセーフということに……してくれ……。

 

 まぁでも結局は相対試験なので、蓋を開けてみないと分からないですね。論文試験に受かっているか否かで業務内容が大きく変わることをパートナーから示唆されているので、なんとか受かっていて欲しい。というかもう勉強したくないので、本当に頼むわ……。

 

 7月も頑張りましょう。